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by nauraya
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さや侍

観てきました。

その前に俳優のピーター・フォークさんがお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りします。

そんなニュースを見てかなりへこんでる時にtwitterにて平野耕太さんが
「「ベルリン天使の詩」を見てから、ピーターフォークは人間という認識をしてないので、多分死んだんじゃなく故郷に帰っただけだと思う」
と書き込んでたんで、あぁ天国いきゃあまた演技してるピーター・フォークさんにお目見えする機会もあるかもなと。

そんな感じで心が軽くなった思いでした。

今のところ、亡くなった方でまた会いたい人は天国の方に多く居るんで、ぎりぎり天国に行ける程度の善人として暮らしていくのがあたしの考えでございます。

ちなみにあたしがたまに一人称を「あたし」と書くのはコロンボの影響です。

んで「さや侍」

前評判とかすでに見た人の話では笑えて最後には泣けるって事でしたが、正直前作の「しんぼる」をあたしとしてはあんまり面白くなかったんで、期待半分。

そして始まってすぐに気付いたのが隣の青年の息がめっさ臭い&鼻息が尋常じゃなく五月蠅い。

そして隣のカップルの笑の沸点が低すぎて終始笑ってる。どぐらい沸点低いかって言うと冒頭で主人公の野見さんが走ってるだけで笑が漏れるレベル。
顔が見えれば笑。しゃべれば笑。この人らM1とか見たら笑死するんじゃないだろうか?

そんな不安もありましたけど、笑の部分は声出して笑えるところあり。

見た人だけ解るように書くと、火の輪くぐりの結果とかねw

ストーリーは脱藩した侍が捕まって笑わない若君を30日居ないに笑わせれば無罪なんで笑わせるように頑張るって話。

最初に逃避行がちらっとあって、その後ほぼ30種類の体張った笑。

んでも笑の間にちょっとづつ周りの人間が変わっていくのが見れる。
未練がましくさやをさして侍らしくない父を嫌ってたのが一緒に頑張るようになる娘。
一緒に笑を考えるようなった牢屋番。
罪人の笑を一緒に楽しむ町民。
段々と野見を気に入ってきた藩主。

それでも若君は笑わず(若君をだんだんと変わってくるのだが)、ついに最後の日の最後の切腹の時。


色々と勢いだけの部分もあったり、笑がすべってるとこもあったりしますが、
最後の31日目の野見さんの演技は、それまでのだらしなかったものが一新されて素晴らしいものだったかと。

彼が最後にした選択は、娘の望んだものであり、望んだものとは違うものなんだと思いましたが、彼が「さや侍」から「侍」に戻った時、侍として取るべき行動はアレで正解だったんでしょうね。

そういう意味では松本さんの映画なんで時代劇っぽい物をあまり期待してなかったんですが、最近流行りの武士映画と同じようなあたし達の価値観とはひとつ違った武士の価値観を見せてもらったなと感じました。

そして、その後に読まれる手紙!
その内容もすばらしいですが、演出も素晴らしかったと思います。

以下ほぼネタバレなんですが、あたしが涙した部分を抜粋。

「もし会いたくなったら愛する人と出会い、愛する人を愛してください。
 めぐりめぐりめぐりめ ぐって、あなたが父の子に生まれたように、
 めぐりめぐりめぐりめぐって、いつか父があなたの子に生まれるでしょう。」

この部分で自然と涙が出てくるって一点に持っていくためにそれまでの時間を全部使ったんだなと。


そして最後の最後に30日の行でやったあるネタを野見さんがやり、若君と娘の笑顔。
現代になっても残り続ける物で締め。それにとうもろこし(主人公の好物)が置いてあるということは…

観賞後感がいい心が暖まる映画でした。


そしてもし天国が無くて、死んだ後に自分の大事な人と再会する事ができないとしても、めぐりめぐって大事な人の生まれ変わりと再会してるのかも知れないと考えたり。


そんな訳であたしがリスペクトする漫画家とお笑い芸人によって、あたしがリスペクトする名俳優の死の悲しみが、何か昇華された良い気分となりました。
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by nauraya | 2011-06-25 23:26